真夜中の格闘!秋が深まっても蚊取り線香はしまわないでおこう
深夜の寝入りばな、静寂を打ち破ってヤツは近づいてきた。
「プ~ン・・」という羽音を鳴らしながら徐々に徐々にと・・
この時期(ようやく秋が深まってきた)の登場は勘弁してほしい。
こちとら何の準備も出来てないんぜよ。
夏場なら蚊取り線香なりプッシュ式の殺虫剤が目に付くとこにあるけど、
すっかり油断していた・・・既に押入れの奥深くにそれらはあるのだ。
となると、叩いて潰したいところだが簡単にヤツに触れる事はできず
己の肌を無駄に叩く事に(汗)
血を吸う蚊ってメスなんだってね。
産卵のために豊富な栄養が必要だから、血を求めているそうだ。
闇夜に勝ち目のない不毛な戦いを諦め、一度部屋の明かりを点けてみる。
はぁ~ようやく眠りにつけると思ったのに・・・明かりが眩しいぜ!
何たる事だろう、私は既に餌食にされていた。
先ずほっぺたを刺されていた。
それから小指の付け根、更には肘と・・・お前どんだけ吸えば
気が済むんや??
で、肝心のヤツの姿を確認しようと目を凝らすが
見つける事はできない。
はて?どこに行ったんだ??
満足(満腹で)してどこかに行ってしまったのだろうか??
再び電気を消し掛け布団をかぶる。
すると、ものの数秒で「プ~ン・・」の羽音!!
布団をすっぽり被り夢への誘いの時を待つ。
が、今度は寝入りばなに起こされたためなかなか寝付けない。
結局、意識が薄れ始めたのは夜が明ける頃になってしまった。
私は自分自身に誓った。
これからは冬が到来するまで、蚊取り線香をベッドの下に
忍ばせておこうと。